第60回全国学校体育研究大会 学校体育研究功労者


大知里 重政

郡山市立芳山小学校長

 

 

公益財団法人日本学校体育連研究連合会 全国学校体育研究功労者表彰を受賞して

 

 令和31111日に愛媛県で開催予定であった第60回全国学校体育研究大会愛媛大会は新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、誌上・ウェブ開催方式に変更となりました。残念ながら大会の席上での令和3年度全国学校体育研究功労者としての表彰とはなりませんでしたが、後日送付していただきました表彰状を目にし、大変恐縮に思いますとともに感謝の気持ちで一杯になりました。併せて表彰者の一人にご推薦をいただきましたことを光栄に存じます。これもひとえに、福島県学校体育研究連合会長小川宏様、前会長の森知高様をはじめとする関係の皆様、そして私がこれまでに出会った先輩、同僚、後輩の皆様のご指導・ご支援のおかげと重ねて心より感謝と御礼を申し上げます。

 振り返りますと私の体育人生は、平成元年4月に、児童の体力向上や体育の指導法を研究していた白河市立関辺小学校に異動となり、主に集団行動や器械運動を中心に研究を進め、日々の実践成果を発表できたことがスタートとなりました。その後も機会あるごとに体育科授業案を懸命に作成したことや小学校教育研究会で評価規準作りや様々な実践に取り組んだこと、東部地区学校体育実技講習会を受講し、体育実技指導を通して楽しい体育の普及に寄与できる機会を得たこと、さらに特設活動では水泳指導や陸上指導に情熱を傾け、多種多様な指導技術を学んだことは私にとって大きなプラスとなり、後の大きな財産となりました。併せて体育科の指導の在り方を自主的に学べる教員の集会にも参加し、体育に関する専門的な知識は勿論のこと、教員としての視野を広げる絶好の機会にも恵まれたことなどお世話になってきた諸先輩方や仲間の皆様方には、感謝の気持ちで一杯です。

 平成11年から5年間にわたり、郡山市小学校体育連盟理事長兼事務局長を経験して、児童の体力や運動能力の向上、各交歓会の運営に携わってきたことは、自身のマネジメント力を大きく成長させる糧となりました。また、郡山市教育委員会学校教育指導委員として、体育の授業の在り方を授業者とともに語り合ったり、福島県版の体育の副読本の編集委員として、児童の運動への興味関心を高める教材となるよう一助を担ったりと様々な形で体育と関わることができたことも大変ありがたく思います。

 平成25年度から郡山市教育委員会学校管理課指導主事として、本市の学校体育、生涯スポーツ、学校保健、学校給食の充実発展に努めました。特に、東日本大震災後の原発事故による児童生徒の体力への課題や運動に取り組む姿勢の二極化が顕著になった時期であり、その課題解決に向けた支援策にも行政職の立場から取り組むことができました。

 平成28年度は、福島県学体連実行委員会委員並びに運営委員会研究部副部長として、第55回全国学校体育研究大会福島大会の企画・運営に尽力しました。また、平成31年度は福島県小学校教育研究会体育科研究部長も務め、県内各地の研究推進に関わることができました。令和2年度は郡山市小学校体育連盟の副会長として、コロナ禍であっても安全で安心な交歓会の運営に寄与できました。

 今日まで、学校体育との関わりを大切にして教職の道を歩むことができたこと、そしてこうした表彰までいただけたことは、ひとえに関係各位の皆様の多くのご支援があればこそと改めて深く御礼申し上げます。今後も微力ではありますが、小学生の体力向上そして学校体育の充実に関われるよう精進して参ります。

 

 結びに、福島県学校体育研究会のますますのご発展と会員の皆様のご健勝とご活躍をご祈念申し上げ、全国学校体育研究功労者表彰受賞の御礼とさせていただきます。