第57回全国学校体育研究大会 学校体育研究功労者


矢澤良伸(中学校)

 

 

平成30年度全国学校体育功労賞受賞者の喜び

 

 この度、日本学校体育研究連合会より栄えある全国学校体育功労賞を頂戴し、大変嬉しく光栄に存じます。教員生活38年間に渡り、ご教導くださいました諸先輩方をはじめ、多くの同僚・後輩の皆様方に心から感謝申し上げます。

 教員生活のスタートは、昭和54年4月玉川村立須釜中学校でした。ここでの3年間は、諸先輩方や保護者の皆様方に全面的なご支援やご助言を受けることができ生徒に全力投球で向き合えた日々でした。結果として中体連等各種大会では、大きな成果を得ることができました。多くの皆様方から育てていただいた新任教師3年間といえます。また、ここでの教員生活が、その後の教員としての在り方を決定づけたように感じています。

 その後に赴任した各中学校では、県中学校教育研究会県大会での研究授業の提供、支部中体連事務局理事長、生徒指導主事、学年主任等多様な職務を任され微力ながら何とか責務を果たすことができました。

 平成8年には、ポストふくしま国体の施策として立ち上げられた県内初の「スポーツ主事」として会津若松市教育委員会に派遣され、地域スポーツの発展に努力しました。平成11年からは教頭職に任命され、平成14年には、教頭職でしたが、会津地区開催が最後となる県中体連体操競技会の部会長として大会運営をさせていただきました。県内体操関係者には大変お世話になりました。

 平成16年からは、会津地区に初めて設置された「あいづ広域スポーツセンター」のプロジェクトマネジャーとしての役割をいただき、会津・南会津域内の総合型スポーツクラブの立ち上げに携わりました。この年、ドイツのケルン大学へスポーツ事情視察に派遣されたことも大変勉強になりました。

 平成19年からは、校長に任命され、平成22年には、猪苗代町で開催された全国中学校スキー大会の部会長として大会運営に尽力させていただきました。当時は、大幅に予算減額されたため、中学校校長会や各地区中体連事務局には寄付金集めに多大なるご協力をいただきました。お陰様で好転に恵まれ無事成功裡に終了することができました。

 平成23年8月の人事異動では、会津若松市教育委員会スポーツ推進課長を拝命し、平成25年には、鶴ヶ城ハーフマラソン大会を創設、平成26年には、ふくしま駅伝で会津若松市チーム初優勝を飾ることができ、市民の皆さん並びに全庁あげて喜びを分かち合うことができました。

 平成26年からは、県中学校教育研究会北会津支部保健体育部長として退職まで3年間務めさせていただきました。教員の高齢化や生徒の尚志加藤で会員減少が進む中40名前後の最大部会として意欲的に授業研究に取り組む姿は、これまで諸先輩方が築き上げられた保健体育部会の伝統であり頼もしい限りです。

 38年前の非力な私が、このような多くの役割をいただき、多くの方からの支えがあり「体育人」として育てていただきましたことに、改めまして感謝申し上げます。

 結びになりますが、福島県学校体育研究連合会の益々のご発展をご祈念申し上げ、お礼のことばとさせていただきます。