中教研保健体育部会

令和5年度活動報告および令和6年度活動計画


 

 

.令和5年度の活動報告

 

(1)研究主題(令和4年度~令和6年度)

 

「体育や保健の見方・考え方を働かせ、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育む指導はどうすればよいか」

 

 

 

(2)研究副主題(令和5年度)

 

 「運動課題の解決を目指す協働的な学習活動の工夫と学習評価の改善~体育分野~」

 

 

 

□ 活動の概要及び研究の成果と課題

 

  各支部とも多くの学校で、既習事項や動きの確認のための動画視聴、学級やグループ内における他者との意見の共有など、ICT機器を積極的に活用した取組が多く見られた。

 

  ICT機器を活用することにより、生徒が自らの課題や仲間の課題を明確にしたり、仲間との協働的な学習を効率よく進めたりすることができ、より効果的な学習指導ができたのではないかと考えられる。また、評価においても資料の蓄積等が容易にでき、生徒の学習状況を正確に把握することが可能となり、学習履歴を活用した評価、及び評価を活用した指導につながっていると思われる。

 

  課題としては、運動量を確保しつつ、授業のねらいに迫るための学習指導について、ICT機器の活用をはじめ、その他の指導方法についても吟味し工夫していくことがあげられる。

 

 

 

 

 

.令和6年度の活動計画

 

(1)研究主題(令和4年度~令和6年度)

 

「体育や保健の見方・考え方を働かせ、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育む指導はどうすればよいか」

 

 

 

(2)研究副主題(令和6年度)

 

     自他の健康課題に気づき、知識を活用して正しく判断し、意思決定と行動選択ができる指導計画や学習過程の工夫~保健分野~」

 

 

 

□ 令和6年度は保健分野において、自他の健康課題に気づき、身に付けた知識を活用して正しく判断し、意思決定と行動選択ができる資質・能力を育成するための指導計画や学習過程について研究を進めていく。

 

  保健分野では、生徒が保健の見方・考え方を働かせて、課題を発見し、その解決を図る主体的・協働的な学習過程を通して、心と体を一体として捉え、生涯を通じて心身の健康を保持増進するための資質・能力を育成することが大切である。健康に関する課題は一人一人に違いがあり、現在及び将来の生活における健康に関する課題に直面した際、様々な解決方法の中から適切な方法を選択し、課題を解決していくことができる力を育成していくことが重要である。このため、指導に当たっては生徒の興味・関心を高めたり思考を深めたりする発問の工夫や日常生活に関連が深い教材等の活用、実験や実習、ICTの活用、保健・医療機関や養護教諭等との連携・協力を図るなど、多様な指導方法を工夫していくことが求められる。

 

 

 

 

 

(3)研究内容

 

(ア)            自己を見つめるとともに自他の健康課題に気づくことができる指導の工夫について

 

(イ)            既習事項の活用と体育分野や他教科等との一層の関連を図り、科学的に思考、判断できる力を育成する指導の工夫について

 

(ウ)            健康課題解決に向け、学んだことを実生活に生かし実践できる指導の工夫について

 

 

 

(4)研究方法

 

(ア)                主題研修会、主題研修報告会を通して、副主題及び研究内容について共通理解を図り、各支部の実態に応じた研究を推進する。

 

(イ)                支部ごとに研究内容の焦点化を図り、実態把握-仮説検証-考察の過程を踏まえて推進する。

 

(ウ)                県研究協議会提出資料は、副主題にせまるために、どのように授業の改善を図ったか、指導の意図、生徒の活動や変容がわかるまとめ方とする。 

 

 

 

(5)県中学校教育研究会研究協議会県中・県南大会の開催

 

   期 日:令和6104日(木)

 

   会 場:棚倉町立棚倉中学校

 

 

 

□ 研究協議会においては、各支部が研究副主題に基づいた実践研究の成果をもちより、協議を深め、全県的な視点で日々の授業で活用できるよう情報を共有する。

 

  会場となる棚倉中学校は、福島県中通りの南部、東白川郡棚倉町の中心に位置し、生徒数は402名(1年:5学級、2年:4学級、3年:4学級、特別支援:3学級)で、昭和46年に町内の棚倉中学校・社川中学校・高野中学校・近津中学校の4校を統合し棚倉中学校として創立し県内唯一のホッケー部を含め常設13部、特設4部が活動している。